なぜ、不動産会社は専任で物件を預かりたがるのか?
2022/11/26
不動産会社に売却を任すとき、
・専任媒介
・一般媒介
(あと、専属専任媒介がありますが、今回は話題から外します)
の2つが主要な依頼の仕方としてあります。
たまに、家をお売りになりたいお客様から、
「専任で媒介契約を結んでほしいと言われるが、一般媒介ではだめなのか?」と聞かれます。
不動産会社サイドからすれば、専任媒介をいただける方が良いですが、
売主様から見たら、やり方をしっかり押さえれば、一般媒介でも望む結果は十分に得られると思います。
これは後日ブログに書きます。
本題の「そもそも仲介会社はなぜ専任で物件を預かりたがるのか?」ですが、
① 広告掲載の采配を振るえる。
※一つの例を挙げると、専任業者として、レインズには載せて、
他社に客付の門戸を広げる(囲い込みをしない)。
一般の方の目に留まる広告活動としては、
自社だけがポータルサイトに載せられるようにする(SUUMO、ホームズなど)。
他社にはネット媒体はNGにするか、ホームページだけはOK、
紙媒体のみOKなど様々なレベルがあります。
② 囲い込みはしないと明言する会社でも、
自社でポータルサイトに物件を登録し客付できることならしたい。
※当社もそうです。
③ ②の理由としては、ポータルサイトへの掲載を自社だけに絞ると、
一般の方は広告経由でのアクセスの場合、専任業者に問い合わせることになります。
専任業者は、その内覧希望者が、専任で預かっている物件を購入しなくても、
別の物件を紹介できます。
※別の物件は紹介しないことをポリシーとする業者も知り合いでいます。
④ 単純に自分だけに依頼されると嬉しい。←これは大きいですね。
⑤ 慎重な調査が必要な物件の場合は、自社が専任だと、より調査に集中できる
※これはとても大きいです。難しい案件の場合、専任でないととてもできないことはあります。
抽象的な表現になりますが、「情報がカオス状態になり、収拾が付かなくなる」からです。
他にもあるとは思いますが、ざっと思いつく範囲で、メインのところはこんなところだと思います。
以下の赤い字で記した条件が備わっていればそれによって売主様が被る不利益は私が思いつく限りないように思います。
専任業者が、客付の営業力を持っていて、十分な広告への投資(ポータルサイトなど)、
写真など情報の登録の作業をしっかりとしている。
条件はこんな感じですが、不利益を被らないというより、この方が高く売れやすいと私は思っています。
ポータルサイトからの窓口はひとつに絞った方が物件が魅力的に見える傾向があり、
専任で任された業者のやる気や営業力がそこに合わさると、物件が高く売れる、
というのが私の経験則です。
物件自体の訴求力を上げるという面では、「ポータルサイトからの窓口をひとつにすること」は意識した方がよいと思います。
そこを買取再販をしていた時は意識していました。実際は、いろんな事情からできないことが多かったです。
窓口をひとつにすることを意識すれば、あとはいろんな状況を考えて、一般であったり、専任であったり、
任せ方を考えて大丈夫かと思います。
「一般媒介を選んだほうがいいのは、どういう時?」というテーマはまた後日ブログに書きます。
あくまで私見ということは最後に付け加えます。
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